<2. 実験検証の部>
Q2. 視覚の話
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Q3. 食性の話
・・の続き/補完
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Q4. 水質の話
・・の続き/補完
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Q5. 体調の話
解説/・・の続き/補完
ミジンコも体調が良ければ健康にかつ順調に成長するはず。しかし、それは生育環境に依存したことなので、それでここでは飼育実験の状況から「体調管理や評価の指標」となることを列記してみる。なお、一般的に言えば「食が進むね・体調が良いね!」であるが、ミジンコの場合はそれを指標にすることは難しいので困ってしまう(下記参照)。
- やっと肉眼視できる小さなサイズの個体を飼育すると10日くらいで3-4mmサイズになる。多分、オオミジンコは4-5回くらい脱皮を繰り返し成長しているのであろう。つまり、大小4区分サイズの個体が分布している飼育環境/条件は適切ということになる。
- なお、その脱皮した半透明の殻は水底に沈下するのでその状態確認も指標/評価の一つであろう。その場合、今日も体調が良いぜってミジンコが言ってる、かな? ちなみに、無給餌/絶食状態?で飼育しても1週間程度なら死滅することはない。
- 順調に飼育できていると中型サイズなどの背中には卵を数個背負っている個体が少なからずいる、ということも指標になると思う。餌条件や水質が不適切だと抱卵?個体の数が少ない。ちなみに、ミジンコは無作為に水中の微細な浮遊物(好ましくはエサ)を継続的に取り込む/食べているので、抱卵個体数とは水質依存ということにもなる。
- 「そら豆」のような休眠卵/耐久卵を背負った個体がかなり数多くいる場合は注意信号ということらしい。しかし、健康に飼育していても2匹が接合している、あるいは、休眠卵を背負っている場合が散見される。それでいまのところは、休眠卵が生じる条件についての言及はできない(今後の検討課題)。
- 2匹が接合した遊泳もあるが、ミジンコの行動様式は光依存遊泳とフリフリ羽ばたき摂餌遊泳だけ?であるため、ゴミのような浮遊物が体に付着している個体がいる場合は「水質が悪化している」と考える。最悪状態にならないため処置が必要であるが、それで、水槽容器の壁面清掃の時には特に注意が必要である。
なお、個体のサイズ分布がある日突然変化した、例えば、小さな個体数がいなくなった、というような場合はその例であると思っている。
ちなみに、俗に言う「ミジンコの突然消滅現象」とはゴミのようなヌメヌメした水中浮遊物による行動阻害現象(遊泳腕や口部にヌメヌメが付着しフリフリ運動ができず溺れ死んでしまう状況)ではないかと思う。どうであろ?
- 同様に「Q.6 天敵」も重要であるが、人工飼育の場合、天敵に遭遇するかどうかは管理者の配慮や計画性次第、と言うより、不測の事態は常にあるので、観察の時には「要素の配置とその繋がりの確認」を意識するようにしたいものである。
以上に基づきミジンコ健康管理手帳ができると何かと都合が良い、というのはどうであろう。
補足:いわゆる水回りに生じる「ぬるぬる/ヌメヌメ」とはバクテリアなどが増殖する時に分泌する粘液物資なので不衛生的です。それで注意して下さい。
以上でQ.5の解説はおわり。
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Q6. 天敵の話
解説/・・の続き/補完
<天敵「ヒドラ退治の話」プラス>
ヒドラを発見した時は本当にビックリした。1週間くらい観察していなかった水槽を見たら数多くいたミジンコがほとんどいない。最初は「これが突然消滅の現象か」と思った・戸惑った:なに・なぜ・どうして・そのようにして:それ本当?を十分に味わったが、よく見るとヒドラがいた。ウジャウジャいたわけではないが、そこには確かにかなりいた。
なお、その後に確認実験を行なった。つまり、刺胞動物のヒドラは、素早く動くミジンコでも、そのいわゆる毒針/何本もある触手を有効に使い/振り回し、辺り構わず効率的に接触するミジンコを攻撃する/捕獲する/消滅させていた。百聞は一見に如かず・見ると聞くとじゃ大違い・驚くべき能力である/ともかくすごい!!
それで気になるのがその撃退法であるが、スポイトなどで取り除いても限界がある。ちぎれ残った分身が再生するのでプンプンになる。普通に言えば、注意深く「ミジンコのお引越し」が適切かもしれない・・・。
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ここでは「天敵の話」としたが、しかしそもそも、自然ではそれもミジンコを取り巻く生態系(の一部)なのかもしれない。我々は「天敵とかミスマッチ」と聞くとなぜか敏感に反応してしまうが、それなら「食物連鎖の話」とすればなんとなく本稿の趣旨にも合致する。少し心が落ち着くが、しかし、手っ取り早くは「天敵には天敵で」かな!
それでともかく実践検証。ということで観賞魚用の巻貝「ヒラ巻貝?」をヒドラがいる少し汚そうな飼育槽に入れてみた。ヒラ巻貝は水槽壁に付着増殖する藻類などを舐めるように食べるが、結果的に/長期検証の結果、効果なしとする(以前の記述は訂正します/戸惑いを与えたと思うのでお詫びします)。それでその後、モエビなども試したがそれも無効。メダカではヒドラ以前にミジンコを食べてしまう。
とうことで、水質実験の折に試したミジンコへの影響「塩分/NaCl耐性」を利用し、ヒドラと塩水濃度の関係を試した。つまり、飽和食塩水(約26%)をヒドラのいる水槽に少しづつ加え、最終濃度を0.5%とした(この濃度ではミジンコは元気)。観察するとヒドラは点状に縮小し死滅?。その0.5%塩水状態を数時間維持した後、飼育水(脱塩素水/ハイポ処理水)を数回に加え、換水しながら、塩分を最低限?とした。その翌日以降、観察を続けた結果、ヒドラの再生は見られなかった。
ヒドラ退治は完了/完成/以上である。
余談:1)ヒドラは壁面などに接着生育だけでなく水面に漂う浮遊状態も散見された。巻貝の背中に接着し移動もする個体もいた。2)ヒドラをスポイトなどで吸い取る時、ヒドラに気づかれると、あるいは接触すると、ヒドラは小さく縮まり壁面に強く接着するので、吸い取るに苦労するよ。
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話は少し飛躍するが、ミジンコがいる水田にはタニシがいる。タニシは沈殿した有機物などを摂取し生態系の一次栄養素を供給する有益動物である(現在の田んぼにも沢山いるのかな?)。なお、タニシは田主/タヌシとも呼ばれていたみたい。また、そのタヌシ/タニシがいる水田は生産量が上がるというITN情報にも遭遇した(山形大学農学部の佐藤智先生に感謝です)。
ヒドラ退治として巻貝/ヒラ巻貝の効果は今回の結果から疑わしいが、ミジンコ飼育の最強最大の天敵は水質「ヌメヌメ有機物」であると思っている。つまり、有機物を含む水は経時的に腐敗し、つまり、バクテリアの増殖などにより飼育水槽の壁面や底面にはヌメヌメした粘性物質(天敵)が生じる。その結果、小さなヌメヌメが浮遊する。それをフリフリ運動で巻き込んだミジンコは遊泳運動が阻害される/を止める/死滅する。ミジンコ水槽の巻貝はそのヌメヌメを摂取する。従って、水槽壁面の綺麗が続く。キュキュっとが続く。きっとタヌシも水質浄化作用の旗頭として活躍してるのかもしれない。なお、巻貝も沈下性/固形のウンチを排泄するのでその処理には工夫が必要である。多分、ミジンコ水槽装置の課題かな?
補足(巻貝の集め方):巻貝はクロレラ錠剤を水槽に入れるとその匂いを頼りに素早く集まってくるので半日後には捕獲が容易(クロレラ錠剤の代わりはスルメの小片も有りかな!)。
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ここでは以上のような概要のみを書いたが、天敵転じて自然生態系や食物連鎖を考える扉が開いたような気がする。一次栄養素に基づくサイズ依存の食物連鎖を考えることはとっても大切なのかもしれない。
時には自然に生きるミジンコを思い浮かべ、その生態系を食物連鎖や天敵の観点から考えてみることはとっても大切な気がしている。つまり、その構造(要素の配置とその繋がり・要素間の繋がりは役割の起点を示すはず)の考察・探求である。
例えば、ミジンコ水槽にエビを入れたらどうなるかなども興味深いが、それと同時に、ミジンコや巻貝が好む「水質」とはどうあるべきかを考えてしまう。 学習インテリアのためにはそのことがキーポイントであろう/かもしれない。
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